診療案内Medical Treatment

あしみずむし・つめみずむし足水虫・爪水虫

水虫は白癬菌という真菌(カビ)によって生ずる感染症です。足に感染した場合は足水虫(足白癬)、爪であれば爪水虫(爪白癬)、頭であればシラクモ(頭部浅在性白癬)、体であればタムシ(体部白癬)、陰部であればインキンタムシ(股部白癬)、手であれば手水虫(手白癬)といったように感染した場所によって名前が変わります。ここでは広く知られている水虫(みずむし)に呼び方を統一して解説していきます。

もっとも一般的な足水虫の症状としては指の間の皮がめくれたり、ふやけたり、カサカサしたりします。かゆみは感じないことも多いです。次に多い爪水虫は爪が分厚くなったり白く濁ったりもろくなったります。水虫とよく似ている症状の病気はたくさんあるため、きちんと検査をすることが重要です。


検査

水虫が潜んでいる部位をメスやハサミでとって顕微鏡で観察します。スライドグラスにとった病変に時苛性カリ(KOH)を滴下することで角層や爪などが溶けて白癬菌を観察しますくなります。この検査法をKOH直接鏡検と言います。白癬菌を確認して初めて水虫の診断がつきます。


治療法

足水虫

足水虫は基本的には塗り薬で治療します。自覚症状がない部分にも薬を塗ることが重要で、指の間から足の裏全体にしっかりと薬を塗布することを最低4週間は続けます。タムシ(体部白癬)やインキンタムシ(股部白癬)では2週間程度つけ続ければよくなるといわれています。

 

爪水虫

爪水虫では飲み薬や塗り薬で治療します。爪水虫に対する有効性は飲み薬の方が高いとされていますが、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼしたり他の薬との飲み合わせが悪いことがあります。飲み薬を希望される場合は現在内服されるお薬を申告していただき飲み合わせを確認します。そして内臓の健康状態を調べるために採血検査を行い、結果をみてから処方させていただきます。
塗り薬は爪水虫のある爪のみに塗布します。周りの皮膚につくとかぶれる場合もありますが、飲み薬と比較すると全身的な副作用は格段に少ないとされています。


予防

白癬菌が皮膚について、感染するまでに最低24時間かかるといわれています。しかし乾燥や外傷で目に見えない程度でも小さな傷があると12時間で感染するというデータがあります。日ごろからスキンケアをしながら、毎日足を洗えば理論上は感染を予防することができます。しかしながら感染を怖がるあまりゴシゴシ力を入れて足を洗いすぎると小さな傷が皮膚につき、水虫にかかりやすくなってしまいます。よく泡立てた石鹸でやさしく洗うことを心掛けましょう。
また、水虫患者さまとバスマットを分けたり、こまめにお洗濯をしたりすることも大事です。水虫菌はアカと一緒であれば1年以上生きられるという報告もあるためこまめなお掃除も重要です。


よくあるご質問

足水虫と診断されましたが全くかゆくありませんでした。このような水虫もよくあるのですか。

足水虫でかゆみを感じられる方は足水虫患者さまの約1割程度のみともいう報告があります。足水虫はかゆいというイメージが一般的ですが、実はかゆみのない水虫が多いのが実際です。


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